外壁劣化調査では目視調査・打診調査・非破壊検査によって現状を把握するための調査を行い、劣化図面・劣化集計表等を作成し調査報告書として提出いたします。
劣化診断では劣化のグレード判定を行い、劣化の要因・原因を推測、推定し判定シート等の報告書を提出いたします。
また、調査結果から最も適した改修・補修提案をさせて頂きます。
1.目視調査
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ひび割れ部や爆裂・欠損などの劣化を図面に傷入れし、位置関係や長さ・大きさなどを明確にして現状を把握し、後の補修計画に役立てることを目的とした調査です。
2.打診調査
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テストハンマーやパルハンマーで対象部位を叩き、その音の違いで目視では判らない浮きなどの劣化部位を特定する調査です。
3.中性化深度測定
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(ハツリ法)
測定箇所を特定した後にその部位を斫り、鉄筋が確認できるようにしフェノールフタレイン1%エタノール溶液を噴霧します。赤紫色に呈色する部分を中性化していない部分と判定し、この距離を中性化深度とします。
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(コア採取法)
測定箇所を特定した後にその部位をコア抜きし、コアを割裂してその断面にフェノールフタレイン1%エタノール溶液を噴霧します。赤紫色に呈色する部分を中性化していない部分と判定し、この距離を中性化深度とします。
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(ドリル法)
測定箇所を特定した後にその部位をドリルで削孔し、削孔により発生する粉を、予めフェノールフタレイン1%エタノール溶液を染み込ませた用紙に受け、変色が認められた時点でドリル刃の深さを中性化深度とします。但し、3~5箇所の測定を行う必要があります。
4.含有塩分濃度測定
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コンクリートに含まれる塩分濃度を採取したサンプルから測定します。
コア共試体や斫りガラまたは削孔時の粉末を微粉砕し、50℃の温水を加えて静置したあとカンタブを差込み塩化物イオン量を測定します。
5.推定圧縮強度測定
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シュミットハンマーを用いてコンクリート表面の反発硬度から圧縮強度を判定します。
6.圧縮強度試験
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コア供試体を圧縮強度試験機にかけ測定します。